
桑沢学園「東京造形大学+桑沢デザイン研究所」による
「みて、楽しんで、考える」展覧会、
『来たれ!未来のクリエーター 桑沢学園のアート&デザイン展』
が、昨日より八王子市夢美術館にて始まりました。
桑沢学園出身のデザイナー、アーティストによる作品(展示A)の
他に、基礎造形の展示Bコーナーでは、僕が桑沢デザイン研究所で
指導している作品(学生の課題作品/計36点)を展示しています。
この機会にぜひご覧頂ければ幸いです。
-- 展覧会・概要 --
八王子市夢美術館では市内に本部を置く桑沢学園(東京造形大学、
桑沢デザイン研究所)の協力を得て、夏休み期間中に子供たちや
モノづくりを目指す若者たちに向けた体験型の展覧会を開催しま
す。
この展覧会はアートやデザイン作品の視点や発想のおもしろさ、
モノづくりでのその視野の広げ方などをテーマに、二つの展示
「これもアート?デザイン?」(展示A)と「アートとデザイン
の素?基礎造形を楽しもう」(展示B)で、アートとデザインの
創造を楽しみながら考えるこころみです。
(八王子夢美術館HPより一部抜粋)
◎会場:八王子市夢美術館
◎会期:2012.07.28(土)-2012.09.02(日)

色彩表現研究・展示作品/11点
色彩表現研究
・絵の具によるグレースケール表現
・絵画における色彩研究1
・絵画における色彩研究2
・色彩によるイメージ表現1
・色彩によるイメージ表現2
・色彩によるイメージ表現3
私たちが見ている色には明るさがあります。最も明るい白と最も
暗い黒、その間にはたくさんのグレー(灰色)があります。はじ
めに、絵の具で明るさの基準になるグレースケールをつくります。
次に画家の絵から、色の使い方を学びます。絵の中から主な色を
ぬき出し、その色がどこに使われているかを調べます。同時に鉛
筆で写すことで、その明るさ暗さを理解します。
人は色(配色)からさまざまなイメージを感じとります。また、
面積や配置の関係からその印象は変化します。絵の具や雑誌を素
材にした課題を通して色彩の表現を身につけます。
指導教員:城谷斉彦

形態表現研究・展示作品/11点
形態表現研究
・点による動きと空間表現
・線による動きと空間表現
・点と線による動きと空間表現
・バランス・シンメトリーによる造形表現
私たちが見ている形は、点・線・面・立体の4つに分けることが
できます。この点と線を使って、画面の中でバランスをとったり、
動きや空間を感じる表現をします。平面は手でさわっても奥行き
がありませんが、人はそこに遠近感や画面の外側へ広がる空間を
感じることができます。
バランス・シンメトリー(鏡映/回転/移動/拡大と縮小)によ
る表現の課題は、一つの文字を元につくりました。同じ形が展開
することにより、リズムが生まれ、動きのある美しい造形を生み
出すことができます。
このような形の表現研究が次の課題「色彩と音楽」へとつながっ
ていきます。
指導教員:城谷斉彦

色彩と形態表現研究:色彩と音楽・展示作品/14点
色彩と形態表現研究:色彩と音楽
・色彩による音楽表現
・色彩とテクスチャー
・形態とテクスチャー
・色彩と音楽:形態による表現
・色彩と音楽:色彩と形態による表現
音楽は、主に耳によって楽しむ音の芸術です。この音楽を造形
にする課題が「色彩と音楽」です。これは学生が自由に選んだ
音楽(曲)を元につくっています。
はじめは、曲からイメージされる色とその配色によって音楽を
表現します。また表現として同じ色でも、にじみやかすれをつ
けたり、絵の具を筆以外の道具を使って紙の上に描くことによ
りさまざまな表現(テクスチャー/質感)がつくれることを体
験します。
そして、色彩、形態表現研究の課題を通して見につけた造形の
感覚を生かしながら音楽全体の形、色彩、テクスチャーを横長
の画面の中にまとめていきます。
指導教員:城谷斉彦
(*展覧会場のキャプションより)
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