

世界を変える美しい本
インド・タラブックスの挑戦
会場:板橋区立美術館
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世界を変える美しい本
日本からはるか6000キロ、南インドの出版社、タラブックス。
その名を世界に知らしめたのは、『夜の木』を始めとするハンドメイドの絵本で
した。ふかふかの手漉きの紙に、絵や文字をシルクスクリーンで印刷し、一冊ず
つ手製本で仕上げられた本は、思わず手に取らずにはいられない独創性と美しさ
を備えていました。
タラブックスは、教育や芸術などのジャンルでも多くの本を出版しています。
代名詞のハンドメイド本が占めるのは、実は全体の2割程度。彼らの出版物を
特徴づけるのは、着想と編集手法の斬新さ、そしてデザインと造本のオリジナリ
ティです。40人ほどの風通しのよい組織で、編集、デザイン、経理、制作管理、
印刷、製本など、各人が意見を出し合い画期的な本を生み出しています。成功や
大量の注文にも流されず、高い品質を保つ「小さな規模」を維持しているのも
特筆すべき点です。
そしてタラブックスは、「社会を変える出版社」でもあります。たとえば土着の
民俗画家に著作権の概念を伝えたり、従業員には等しく教育の機会を与えるなど、
企業活動を通じてよりよい社会を築く試みを続けています。
インドから世界へ向けて、しなやかな本づくりを実現するタラブックスの挑戦。
絵本や出版、あるいはものづくりまで、今日の私たちにとって大切なヒントが、
そこに見えてくるはずです。
主催者
(展示会場のキャプションより)
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<関連サイト>
・本づくりを通して世界を変える。インドの小さな出版社「タラブックス」の展覧会
・工芸品のように美しい、インドの出版社〈タラブックス〉の本。
・インド発の素敵なイノベーション。独立系出版社タラブックスのしごと



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